出版不況の原因は? 一体何年言うてるの?

2015-11-15

1996年のピークを境におよそ20年近く凋落している出版業界。

業界では1999年頃から「出版不況」という言葉が使われ始めた。

たしか大阪屋の専務が1998年の年末に「今までずっと右肩上がりの業界だったのが、2年連続落ち込んでいる」と言っていたのを覚えている。

他の業界のように1、2年で一気に落ち込むのではなく、徐々に落ち込んでいく感じだ。
だが、その間に町の書店さんはバンバン潰れていった。にもかかわらず危機感がとても希薄な大阪屋だった。

2000年には同業大手の日販の経営危機が叫ばれ、駸々堂という関西の老舗出版社・書店が倒産という事態までになった。

それを尻目に大阪屋は2000年秋冬頃から世間から安定企業と言われるようになる。だが、それは派手なバブルの時代に積極投資できず、いい意味地味で貧乏臭く、慎重な路線が幸いしたといえる結果だ。


出版不況の真の原因は、業界の根幹である「再販制度や委託返品制度」というのが化石のように古いということに気づいていないということだ。

1997年から市場が低下したのではない。1992~93年頃から返品過剰なのが問題視されていた、ということはすでにこの頃から出版物の供給過剰が始まっていたと見るべきだろう。
新古書店のブックオフが注目されはじめたのが1992年頃。新古書店の台頭が出版不況をもたらしたのではなく、この頃すでに書店が消費者のニーズに応えられなくなったので新古書店に流れたのが正しい見方だ。

この90年代半ばというのは携帯電話が爆発的に普及した時期でもあり、その後のネット時代に繋がれていってる。通信費という面で考えても本の購入額が冷え込むのも当たり前の話だ。


何年も「出版不況の原因は何?」という考える古い頭と、いつまでも「紙メディアが中心」で物事を見る “上から目線の思考” をやめるべきだと思いますね~。


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