出版業界を破壊せよ! 旧態依然の出版業界の体質について。

2016-01-09


年明けから「いつまで言ってるの? 出版不況」と叫んでおりますが、いったいどうしたら出版業界は活性化するのか? 具体的な問題点と望むべき未来像を自分なりの視点でおおまかに提示したいと思います。


出版業界の構造と体質について・・・ざっくりと言うと。

出版業界のしくみについて。みなさんご存知かと思いますが、出版社は東京一極集中。取次会社は東京本社のトーハン、日本出版販売(日販)の大手2社が独占している。

3000数百社以上ある、いわゆる商業出版社はおよそ8割が首都圏にある。トーハン、日販のシェアはおよそ8割。戦時下の統制会社である日配から戦後分離・独立した出版取次会社。この時期にトーハン・日販の2体制を生み出したと思われる。

【問題点】

●再販制・委託販売制の制度疲労 → 書店の価格戦略など大胆なサービスなどが出来ない構造。「出版文化を守る」という名目上、現在もこの状態を保っている。


●トーハン・日販の2大取次の独占構造 → 大阪屋など業界3位以下の会社は常に「三番煎じ」を強いられてきた。いつまでも新たな成長戦略を阻んできた。


●出版社の東京一極集中(所在地8割、売上7割くらい)→ 地域出版文化の阻害になっていた。「東京以外で出版をやっても無駄」の空気が常に流れていた。


「書店が経営努力を怠ってきた」という意見もあるが、書店流通の上流にある取次は書店に対しさまざまな方面で主導しないといけない立場だった。まともなコンサルティング営業すらできなかった上、個性の無い金太郎飴書店を生み出した取次の責任は大きい。新古書店の進出が新刊書店の衰退をもたらしたのではなく、新刊市場の飽和状態に気づかなかった取次業界が新古書店を台頭させたといっても過言ではない。自分で首を絞めていた、ということですね。


【望むべき未来像】


商業出版(メジャー出版)と自費出版・ミニコミ(インディーズ出版)や、電子書籍など出版形態の多様化のなかで表裏一体、相互補完の関係を作っていく。ネット時代の下、東京一極集中にとらわれない出版文化を形成していく。

取次会社は「出版文化流通の担い手」として出版業界について社内かつ公に出版文化に関する情報を発信する。そしてイベントなどで書店・図書館・古書店・新古書店も巻き込む。出版流通のしくみを再確認しながら新たな出版取次の形を創造していく。

グローバル時代の出版流通をにらんで、まずは海外に電子書籍配信に力を入れる。

「再販・委託制度の撤廃」というパンドラの箱を開けると出版業界はたちまち大混乱が起きると考えられるので、まずは再販・委託制度を有名無実化していく。制度疲労して久しい業界を立て直すには徐々に破壊するしか方法はないのでは? と思いますが、いかがでしょうか?

 

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