出版社とミニコミの違いが曖昧で、多種多様な時代。

2015-12-01


商業出版と自費出版の違い、出版物とミニコミ(最近ではリトルプレスという言葉もあるが)の線引きっていったいなんだろう?



まあ、基本的には商業出版は取次会社を通して書店に流通することだ。それと公的なところに流通するのでそれなりに校正・編集作業が必要となる。
表紙や中身のデザインも恥ずかしくない出来ばえにしないといけない、ということでしょうか?
プロとアマチュアの違いってそれくらいなのでは?

自費出版だって公的に出版物とみなされることも可能だ。
ISBNコードをつけて国会図書館に納本すれば、世間ではとりあえず出版物とみなされる。日本図書コード管理センターにお金を払って申請すれば容易いことである。

20年ほど前はミニコミなんて新刊書店はもちろんのこと、古書店のほとんどで流通・配置は不可能だった。相手にしてもらえなかったのだ。
金太郎飴の新刊書店、頑固オヤジが店主の古書店も当時は「そんな売れる可能性も無いミニコミなんて誰が置くか~! 帰れ帰れ!」という具合だった。
唯一の流通経路は漫画同人誌即売会(当時は総称してコミケと呼ばれていた)くらい。フリーマーケットでさえ登場して間もない時期だった。
今やセレクト古書店やセレクト新刊書店では、一応審査があったりするが配置可能だ。

自費出版・ミニコミが拡大傾向にあるのは、ひとつにDTPが個人レベルで普及したこと、そしてオンデマンド印刷やネット印刷で冊子印刷の価格破壊が起こったことが原因かもしれないですね。
まあ、30年以上前から格安の同人誌印刷業者は存在していたけど。
しかもネット社会の現代、ブログ、SNS等で気軽に販売・宣伝できることが挙げられます。

実はこの百花繚乱の出版物の流通こそが、出版業界のしかるべき姿なのではないかと思います。

私の生業である自費出版の企画編集業はおもに個人の方から出版物制作の依頼を受けて仕事をするというスタイルであり、これもひとつの方法です。
高齢者が人生をまとめた自分史を出版物にする。あるい今まであたためていた小説や研究文の原稿を生きた証として書籍にする。これって著者の方にも喜ばれるし、制作している側も楽しいし、やりがいがある。 言いすぎかもしれないが充実度100%の仕事なのだ。

20年ほど前立ち上げたミニコミ時代のヴィレは、複写業を営んでいたパートナーがコピー機で出力・製本するという形態だったが、実はこれ、販売し生活していくのは至難の業ですよね。
それでもいいならドンドン発刊・発信したほうが人生は面白いですけどね。

商業出版、自費出版、マスコミ、ミニコミなど多種多様な出版の形こそが真実のような気がするが、いかがでしょうか?




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