要は本とその周辺についてのひとりごとです~出版流通ウォッチング
先日、京都の図書館・古書店・新刊書店へレンタルサイクルで促進。
永年出版不況が語られていますが、それらを尻目にここ数年注目を浴びているのが「独立系セレクト古書店」です。
今日チラッとお話ししたのが、元恵文社一乗寺店店長・セレクト新刊書店で今話題の誠光社の堀部さん、ホホホ座(元ガケ書房)の店員さん。じっくりお話したのが古書店Zさん、Kさん、Rさんです。
とくにRさんからは出版流通に関する面白いお話を聞くことができました。
彼らは一様に前向きでお仕事を楽しんでいるように見えます。古書・新刊のワクにとらわれず、リトルプレス・雑貨・ミニギャラリー・CDなど、店舗は文化的な空間で溢れています。
これっていったいなんだろう。
商業出版の取次流通は大量生産・大量販売にとらわれ、大手量販チェーン店に振り回され、疲弊したあげくに【取次崩壊】の憂き目にあう‥‥。
独立系のお店って文化(ってたいそうですが)の原点に立ち戻っているのではないでしょうか?
ちゃんと小商いとして成り立っているように見えるし。
やはり出版業界の三者(出版社・総合取次・大手ならびに地域チェーン書店)が上から目線過ぎたのでしょう。
文学フリマなどの活字系即売会やリトルプレス・自費出版なども注目を浴びつつあるのも、【個人・独立系文化】と【コミュニティ】という文化の原点に戻りつつあるからかもしれません。しかしながら、それをつなぐのはSNSやブログなどのネットですが‥‥。
出版業界三者は【再販制】という定価販売が義務付けられ、【委託販売制】という取次会社が新刊本を割り振りし、勝手に書店へ送り、返品もOK、という2大制度にがんじがらめにされ、古い商習慣にとらわれたまま、悪循環に陥るって感じです。