2011年6月のブログより 【『アジアから見る村上春樹』】

2014-09-29
日本文学の最後の巨匠、村上春樹が新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 (文藝春秋)が発行された。 いつもつつましく、「平凡な男性」である彼はいつしか日本の文学の最高峰に立っており、 あっという間に「世界のムラカミ」となっていた。

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ニューズウィーク日本版5/21号より抜粋。この号では村上春樹現象を世界的視点で 描いている。

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中国では「小資(プチブル)」(中国で流行の欧米的な思想と品格のある生活を求めるホワイトカラー層)の父と呼ばれ、映画ではウォン・カーウァイ、小説では村上春樹がそのライフスタイルのバイブル と呼ばれている。 記事は中国で発行されている著書の中国語翻訳版。

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こちらは韓国で発刊されている村上文学の数々。今まで韓国では日本文化が制限、タブー視されていたが、団塊世代の村上が描く「全共闘世代のその後の虚無感」の世界観が韓国の民主化運動の世代に共感を得て熱烈なファンを増やした。 前作「1Q84」では韓国での版権が1億円以上という、破格の待遇だ。180万部のベストセラーとなったので、出版不況の韓国において村上春樹の存在感は絶大だ。 日本においても世界においても「文学離れ」は顕著だが、世界を魅了する村上文学は時代にとらわれず、硬直しない感覚を持ち、ドライな文体を醸し出している。 もっともっと神の領域に達して欲しいものです。



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