5月, 2014年

 ~昨年の東京国際BFのセミナーの【日韓出版事情】の本。

2014-05-25

昨年7月3~5日まで東京国際ブックフェアに視察にいってきました。

その時に行われていたセミナーが「日韓出版フォーカス2013」。


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日本語と韓国語のバイリンガルという画期的な形で進行したセミナーは、内容も盛りだくさん。

「日本と韓国の出版産業の現状」と「日韓の出版交流の状況」についての説明と意見が交わされ、なんとも充実したセミナーでした。 その際のレジュメともいうべき無料配布の書籍がこれです!


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書籍の前半部分は韓国語で、後半部分は日本語で表記され日本人・韓国人の両方に親切な書です。 昨年のテーマ国は韓国。海外出版セミナーは殆どが韓国関連。まあ、私もリアルにパジュ出版都市やソウル国際ブックフェアに視察に行ってきましたが、 東京で韓国の出版事情の書籍を無料でいただけるなんで幸運でしたね~。

日韓の政治問題で韓流が衰退しつつありますが、何らかの形で「出版韓流」を根付かせたいものです!


第3回クリエイターEXPO東京/作家・ライターゾーン

《2014年7月2日(水)〜4日(金)》に出展します!


 ~東アジアの出版事情に関する書籍紹介。

2014-05-21

グローバル化の現代社会。音楽や映画・ドラマなどのコンテンツの流通は東アジアで盛んに行われ、それらに関する書籍などは さまざまあるが、アジアの出版に関する書籍は驚くほど少ない。 日本において数少ないアジアの出版事情を体系的に捉えた書籍がこれだ。

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「中国・台湾の出版事情~今解き明かされる中国・台湾の出版界の現状」発行:出版メディアパル 1800円(税別)

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  「韓国の出版事情~今解き明かされる韓国の出版界の現状」発行:出版メディアパル 1800円(税別)

これらの書籍は2006~2007年に発行されたので、今考えると少し情報が古いかもしれないが、中国・台湾、韓国の出版産業の現状・規模・歴史・出版流通の知識・出版団体・読書環境などが克明に記されている。私もソウル・香港・北京・台北などのアジアのブックフェアを歴訪して、ある程度はネットなどで事前に情報収集してきたつもりだ。しかし基礎知識を紙として編集され具体的に記載された書籍はおそらくこの両著くらいである。

‥‥版権や翻訳、流通システムの違いがあるが、これらのハードルを乗り越えてもっともっとアジア出版流通のシステムを確立していきたい今日この頃である。


 2013年3月のブログより DTP・印刷に関するあれこれ‥‥。

2014-05-20

《2013年3月のブログより転載分です》

出版事業に欠かせないのが、「印刷」というお仕事です。

「紙メディアが衰退して、ITの時代が到来している」と叫ばれて久しい状況ですが、
まだまだ印刷物は日常生活において重要なポジションを占めているといえます。
DTP(デスクトップ・パブリッシング、PCで印刷物の版下を作ったりする一連の工程)の時代に入ってもう20年近くなりますが、当時そのバイブル的な雑誌「DTP World」というのが存在していました。
カラー図解が主流で、内容もポップな感じで楽しめる雑誌でした。近所の書店にも在庫してあったくらいだ。
その版元(発行している出版社)、「ワークス・コーポレーション」から現在発行されている書籍がこれです。

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                      「DTP&印刷スーパーしくみ時点2013」3800円。

こちらは年度版モノで、印刷機やDTPソフトの紹介、そして電子書籍なども詳細に解説しています。
もちろん、カラー図解です。
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                          「印刷メディアディレクション」3500円。

印刷に関するワークフロー、デザインや企画・編集作業などについてもこと細かく解説しています。

‥‥ワークスコーポレーションは他にCGの雑誌なども発行していますが、初心者に対してもカラー図解で分かりやすい内容のものが多いので、僕にとってなかなかの好意を寄せる出版社といえますね~。

 2010年の冬 巨大産業「コミケ(同人誌即売会)」の可能性。

2014-05-12
《2010年2月のブログより転載》

2010年1月10日(日)に、ヴィレのスタッフと大阪・南港北のインテックス大阪で開催された同人誌即売会である「コミックシティ」を観に行ってきました。
‥‥初期のヴィレは活字同人誌系の雑誌というスタイルでしたが、その時期(90年代半ば)にはすでに「同人誌」という言葉は漫画同人誌の代名詞となっていましたね。
90年代には「コミケ」も全国的に大型なものとなり、今や成熟してきた感があります。日本発の世界的文化、「MANGA」、「JAPANIMATION」の発信基地のひとつがコミケであり、東京ビッグサイトやここインテックス大阪、福岡ドームなど、全国の大型イベント会場であちこちで行われています。

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インテックス大阪の「COMIC CITY」の会場入口(ちなみに会場内での撮影は不可でした)。多い時は来場者数は5万人を超すという。

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分厚い電話帳のようなコミケのパンフ。1200円也(これが入場券代わりです)。

確か6~7館あったと思われるインテックス全館をすべて使い、何千もあるブース。なぜか1館殆どが雑貨ブースなんてのもあった。まあ、大方がパイプ椅子2席ほどのブースでそこで漫画同人誌の即売が行われている。出展者は30歳以上の女性ばかりだ。
しかし、この人ごみ状態というか、この大展示会には圧倒されます!!
帰りは、インテックス大阪から地下鉄の駅まで長蛇の列。地下鉄の駅前に到着するも、駅構内に入るまで整理入場の状態。有名外タレのコンサート以上の混雑ぶりですね。

20年以上も前から「活字文化衰退」叫ばれている。1950〜70年代あたりに活字文化を担っていた若者世代は、現代では「漫画」にシフトしているだけの話である。インディーズの出版文化は「コミケ」に集約しているのだ。 東京の秋葉原でもそうだが、大阪・日本橋も「コミケ文化の聖地」なのだ。「メロンブックス」や「とらのあな」など、同人誌専門店も依然盛況だ。それに付随する「コスプレグッズ」や「メイド喫茶」などの文化も今や日本を代表するサブカルチャーだ。
その波はアジアにも及んでいる。実は1年半前の2008年夏に台北へ訪れた時、若者の街「西門町」というところにメイド喫茶があり、思わず入ってしまいました(笑)。
コミケは仕掛け人なども大手の業者ではない、「インディーズ」の文化だ。まだまだニッチなビジネスチャンスがあるといえよう。
ぜひとも台湾、香港や中国、そして韓国のコミケも見学に行って見たいものです!!


‥‥なぜ出版人はこの現象に興味を持たないのか?不思議だ。もっと柔軟性を持って戦略的な視点で「出版文化」を見ないのか?衰退の原因のひとつはここにあるのではないのか?と思う今日この頃だ。

 2010年のGW~京都「恵文社」、「ガケ書房」訪問。

2014-05-02
《2010年5月のブログより転載》

4/29(木)はやっと春気分ということで、京都散策。目的はサブカル系の書店の一乗寺にある「恵文社」と白川今出川にある「ガケ書房」。


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さすが観光地・京都だけあって駅名にハングルと簡体字が併記されております。

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恵文社の外観です。京阪電鉄出町柳から叡山電車で一乗寺駅下車、徒歩約5分です。

恵文社は芸術系の書籍、ヴィンテージグッズ、雑貨などの商品構成でいわばコンセプト書店だ。一乗寺という立地にも関わらず、来店者は多数で大いに賑わっていました。やはり文化都市・京都ならではの書店です。イベントスペースもあり、個人の方の雑貨展示会も行われており、活気づいた書店といえましょう。


~続いては白川今出川近辺に立地する「ガケ書房」。京大近くとあって、まさに好立地。こちらは映画・音楽・芸術系の書籍を中心とした品揃えです。そのうえ他の京都の古書店の貸し棚やミニコミ・文化系フリーペーパーも数多くそろえております。

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ガケ書房の外観です。まさに「京都のサブカル書店」。京阪出町柳南のバス停から銀閣寺方面のバスに乗車し、「銀閣寺道」下車、徒歩5分のところにあります。

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                突き出た車もユニーク。ここでもイベントをするらしいです。

店員さんにお話すると自費出版の持込も相談次第で可能だそうです。僕としては「こんな書店を待ってました」という感じです。

恵文社やガケ書房のような書店、いわばコンセプト書店はこれからの書店として十分に盛り上がる書店といえましょう。 書店業界も規模や立地だけで商品構成を考えるのではなく、「文脈のある書店」が生き残っていくものと考えられますね。

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