11月, 2014年

 2013年の記事 各種アジアビジネスセミナー参加。

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   2013年はアジアビジネスの各種セミナーに出席することが多かった年でした。ここで挙げるのはほんの一例ですが、セミナーの模様を一部紹介いたします。

    ≪ビジネスセミナー「中国における通信販売事情について」参加。≫

 先日の話ですが、大阪商工会議所で行われたJETRO主催のセミナー「中国通信販売セミナー~TV、カタログ、ネット通販の現状~」に参加してきました。
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 ネットや書籍では語ることのできないデータや情報が、小冊子によるレジュメ付きで講義されました。
 例えば、日本から発信しているネットショップの成功例、中国のネット通販市場の詳細なデータ、年齢別ネット通販利用者の数、そして中国のネット通販で売れるアイテムなど、こと細かい事例がレジュメに記されており、講師の方の説明も明確で分かりやすかったと思います。

 今後の情報収集・分析には欠かせないと思いますね。


                    ≪今度は韓国ビジネスセミナー参加。≫

 昨日は、大阪市内にある大阪シティプラザホテルにてKOTRA(大韓貿易投資振興公社)主催の「韓国投資環境説明会」に参加してきました。

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 さまざまな種類のパンフレット、そして日本語・韓国語同時通訳で聴けるヘッドセットも用意されていて、なかなか行き届いた感じがしました。ここでも韓国経済が躍進しているのを垣間見たような気がします。

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「韓国型成長モデル」、「新興国の需要取り込み」、「韓国にとって日本の重要性」など日韓経済連携の必要性を説きながら、忠清北道とパジュ市の2地域・市が日本企業に対して韓国現地に工場設立などの誘致活動を展開。

‥‥確かに以前韓国を訪問した際は、「工業団地」なる場所が多く感じましたね。大邱でもそうだし、パジュブックシティ(パジュ出版団地。いわゆる出版社、印刷会社、製本会社、出版卸、物流拠点などが一箇所に集中して存在しているところ)などがあり、小回りの利く、効率のいい活動ができるような気がします。

 日本においては、財閥情報に偏向しがちな韓国経済・ビジネス情報。こういったセミナーにドンドン参加して韓国ビジネス情報を発信していきたいものです。


                ≪ 韓国ビジネスセミナー再び‥‥。 ≫

 ちょっと事後報告になってしまいましたが、先月の5月21日(火)、大阪ヒルトンプラザウエスト、第二吉本ビルにてJETRO主催の韓国セミナー「朴政権下の経済情勢と日本企業の韓国ビジネス」(会費:3000円)に参加してきました。

20130603_303928  小冊子のレジュメ、その1。第一部「韓国経済の現状と朴槿恵政権の経済政策の方向」用のモノです。

  20130603_303927 その2。第二部「日本企業の韓国ビジネス」用の資料です。

第一部を要約すると、
 実のところ、韓国経済はすでに停滞傾向にあり、やはり財閥中心の経済も多くの国民に還元されていないこともあって、今後の朴政権の行方が気になるところだ。現政権の「経済民主化」が韓国民をどう導くか?興味津々だ。現況は相変わらずの輸出依存、そして課題は「為替」、「不動産市況」、「雇用」、そして格差だ。

第二部は
 日本企業の対韓直接投資の状況、韓国の工業団地の立地現状、日本企業の直接投資事例などの詳細。そして韓国の自動車産業や食品ビジネスなどの説明、そして日本の外食産業の進出状況などなど。最後は韓国食品ビジネスの注意点などを解説してくれました。

‥‥やはりセミナーに参加すると新聞や経済誌に出てこないような情報が盛りだくさんです。もっともっと詳細なところを情報収集しないといけませんね。


      ≪「ジェトロ・食品輸出シンポジウム~韓国、マレーシア、香港」セミナー参加。≫

 先週の水曜日の6月5日、ヒルトンホテル大阪4Fにおいて開催された「第1回ジェトロ食品輸出シンポジウム~海外食品市場の今:韓国、マレーシア、香港」に参加してきました。

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3部構成となっており、開催時間は3時間。まずは韓国の食品市場のマーケティングについての講義でした。話は脱線気味でしたが、レジュメも詳細な内容が記されており、興味津々でした。

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20130609_312667                               開催前の会場の様子です。

 第2部は「マレーシアの食品市場」について。イスラム圏の国家であるマレーシアにおいて重要なキーワードは「ハラル」(主にイスラム法上で食べられる物のこと)。
引き続き第3部は「香港食品市場」に関するセミナーでした。香港は1997年の本土変換後、数年の停滞を経て大陸・中国のゲートウェイとしての機能を発揮、しかもアジアの中心部に位置するということで今でも活況だ。日本の食品は現在北海道牛乳、宇治抹茶、塩ミルク、ゆずや日本の素材を活用したベーカリー、洋菓子が人気とのこと。

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 紹介する内容はほんの一部です。

 セミナーのコンテンツは雑誌、テレビ、新聞などではない情報がたくさんあります。こういった情報をもっと咀嚼、吟味して自分なりに掘り下げていくのが今後の行動に大いにプラスになると思いますね。



 2012年の記事 サムスン、中国・韓国鉄道ガイド、朝鮮王朝歴史新書云々。

2014-11-27

~現在、日本のマスコミでは韓国の経済・社会の低調さと日韓の政治的な対立を伝える記事が目立っていますが、ここらで2~3年前に書いたブログをアップしたいと思います。中国の政治や経済についてはなかなか予測ができません。1989年の天安門事件の時は「20年後には民主化運動の学生リーダーたちが大人になって中国を変えるかも」なんて思っていましたが、結果は現在が示すとおりです。その点、韓国経済の凋落傾向はある程度予測できていました。韓国は日本のあとを追っている傾向があるので、見通しやすい面があります。懐かしい日本があるから韓国にハマるんですけどね。


                【世界的ブランド、韓国の「徹底解析!! サムスン成功の秘密」】

 現在、日本の家電メーカーの危機が経済報道を賑わしていますが、それらを尻目に世界的に躍進するのが韓国一の財閥、サムスンです。スマートフォンのギャラクシーシリーズも世界的ヒットにより、世界第一のブランド力を身につけています。
最近、日本の出版社から「徹底解析!!サムスン成功の秘密」(洋泉社ムック:定価980円)なる本が発行されています。

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内容は
☆サムソンの「ギャラクシー」シリーズ最新モデルの紹介

☆データから読み解くサムスンの全貌
   18年間で営業利益は13倍、売上は6倍 薄型テレビ、スマートフォンで世界NO.1シェア
   サムスングループの構造
   サムスン成功の7つの要因
   新・重商主義
   オーナー経営
   二番手商法
   デザイン革命
   地域専門家制度
   人材第一
   成果主義

‥‥中でも「地域専門家制度」というのは特筆すべきでしょう。一年間外国の家庭にホームステイしながら現地の事情を深く理解し、マーケティングに反映するという大胆な手法。70年代の日本の商社マンも海外での現地化を行っていたらしいが、ここまではしていなかったでしょう。

その他の章は、「マネージメント戦略 」、「グローバルマーケティング」、「商品戦略」、「グローバル人材の育成☆サムスン流仕事術」、「最強サムスンの未来戦略と死角」
‥‥などなど、ムックサイズで素人にも分かりやすい内容や豊富なデザインに仕上がっています。日本も一昔前までは、まさか韓国企業にやられるとは夢にも思わなかったでしょう。その傲慢さが現在の日本企業の没落を招いたのでしょうね。
 ただ、サムスンマンの問題点といえば、ここでは「休日もモーレツに働く」と書いてありますが、この辺りは日本のエリートサラリーマンも以前は「モーレツ社員」と呼ばれた時代がありました。おそらくこの点がサムスンマンの死角かも。いつまでもモーレツにやってる時代は続くと思えません。必ずどこかで歪みが生じるでしょう。

とにかく日本の社会人もこの本をチョットは参考にすることをオススメします!!



                           【中国&韓国の鉄道ガイドブック】

 海外旅行といえば、航空機が定番ですが、現地に到着してから鉄道を利用し、駅や列車からの風景を楽しむのも一つの醍醐味といえます。そこでオススメの書籍を2冊紹介します。

                 
20120511_2866014                 「中国鉄道大全~中国鉄道10万km徹底ガイド」(発行:旅行人/2800円)


 帯には「時速300kmの高速鉄道、4,000kmを走破する長距離列車、世界最高地のチベット鉄道から、炭鉱で活躍する現役の蒸気機関車、個性豊かな産業鉄道、都市の足として急成長する地下鉄や路面電車まで、中国のあますところ紹介。中国鉄道の乗り方、CRH、電気機関車など車両図鑑も充実。この1冊で中国鉄道の全てを味わい尽くす!」と書いてあります。

まさにその通り! 303ページとボリュームのある内容となっています。

 2005年に初めて中国を訪れた時、大連から北京の寝台特急に乗車(確か午後7時頃に乗車し、午前6時に下車で11時間の乗車)。コンパートメント(4人乗り個室寝台)を二人で豪華に独占した旅は忘れられません! このときはネットで中国の鉄道旅情報を収集しましたが、この書籍があれば鬼に金棒だったかもしれませんね~! 中国長距離鉄道の旅はライフワークになるかもしれませんね。

20120511_2866015                  「韓国鉄道の旅完全ガイド」(発行:イカロス出版/1524円)。

 こちらは高速鉄道のKTX(日本でいう韓国新幹線)や鉄道を交えたソウル街歩きガイドなどが中心。‥‥国土の狭い韓国においてツアーでしか乗れない豪華寝台列車「ヘラン」の紹介など、一応韓国に対する知識の自負がある私もあまり知らなかった情報も掲載。
 2004年のKTX開業で韓国鉄道および駅は近未来都市のような駅に変貌しましたが、それ以前の主役は特急「セマウル号」でした。ソウル~釜山までなんと4時間20分もかかっていました。今やKTXでは2時間18分! あっという間に韓国を縦断できますよ。

「鉄道」という旅行で欠かせないモノはもっともっとこんな書籍で情報収集して、旅をもっともっと充実させていきたいものですね!


                     【韓流ドラマが10倍楽しめる! 韓国歴史新書3部作】

 韓流時代劇ドラマも、韓流のキーワードの一つと捉えてもいいでしょう。「チャングムの誓い」で韓国本土でブレイクした韓国歴史ドラマですが、それまでの韓国歴史ドラマはあまりにもステレオタイプでお決まりのパターンが多かったという。韓流時代劇ドラマの解説書ともいうべき3部作が販売されています。

「知れば知るほど面白い~朝鮮王朝の歴史と人物」
「知れば知るほど面白い~古代韓国の歴史と英雄」
「知れば知るほど面白い~朝鮮王宮王妃たちの運命」

である。紹介文ではこう書いてある「人気沸騰の韓流時代劇で描かれている朝鮮王朝とはどのように成り立っていたのか?徳川政権のほぼ倍に当たる長い歴史を誇る朝鮮王朝の誕生から崩壊まで、約520年間に登場した偉人たちの足跡をたどり、両班(ヤンパン)に代表される儒教国家で活躍した人々のエピソードを紹介する」。

 なるほど、堅苦しい歴史人文書よりポップで、韓流ファン向けに分かりやすく解説してあります。「ドラマの背景にある朝鮮王朝のことをもっと知りたい」という方々にはまさにキャッチーな書といえましょう!
これらを読んでから韓流時代劇を観るとホントに楽しさ10倍になること間違いなし!ですね~。


20120106_2713326 「知れば知るほど面白い~朝鮮王朝の歴史と人物」【康煕奉(カン・ヒボン)著、実業之日本社 じっぴコンパクト新書:762円(税別)】

20120106_2713328                     「知れば知るほど面白い~古代韓国の歴史と英雄」【同上】

20120106_2713329                     「知れば知るほど面白い~朝鮮王宮王妃たちの運命」【同上】



 2010年2月の記事 電子書籍の衝撃!! Amazon kindleとApple iPad。

2014-11-23

 2010年は「電子書籍元年」と呼ばれている。

 ネットショップの世界的覇者といえるAmazonが電子書籍の「Kindle(キンドル)」を2007年11月から販売開始、その後「Kindle2」、「Kindle Deluxe」の新型モデルを相次いで投入、急成長を遂げている。
 日本では昨年夏あたりから、テレビの経済ニュースや経済雑誌でちょくちょく「電子書籍革命」の記事が取り上げられている。


‥‥実は、2004年頃に日本のソニーやパナソニックなどのメーカーが相次いで電子書籍を開発、販売したが、無残にも撤退。モノクロ画面であり、ページ閲覧の手間など技術的な問題がネックとなったという。

 しかし、アマゾンのキンドルはそのあたりの課題は大きく変わっていないにもかかわらず、急成長しているのだ。その理由に「コンテンツの豊富と安さ」が挙げられる。ベストセラー書籍がキンドルで配信される。しかも電子新聞も割安で配信される。
 もうひとつの原因は「持ち運びやすさ」。これは書籍の根本的な問題点「重さ」から開放されることになる。なんとキンドル端末1つで3500冊分のコンテンツを保管することができるのだ。
そして、もうひとつは「アメリカ独自の環境」だ。広大なアメリカはリアル書店に行くのにマイカーで1時間かけて行くというのもザラである。キンドルならネット配信で60秒でダウンロード。いたって簡単である。

 そしてアップル社が1/27に発表した「iPad」。9.7インチという画面のスマートフォン型多機能端末だ。「ibookstore」という電子書籍配信サービスもこの3月にスタート予定である。

‥‥そもそも「PCの画面上では活字が読みにくい」という定説がある。ネットが今では十分に普及し、日常生活の一部となっている。しかし、それは「情報収集」や「ネット上での交流」などであり、「読書環境」に適したものではない。それが、キンドルのブレイク、iPadの登場で「読書革命」は進行しつつある。しかも20代から下の若い世代は幼少のころからゲーム機を日常的に使用しており、電子書籍に対してなんの抵抗もないだろう。紙メディアであれ、電子メディアであれ結局は配信されるのは「活字」なのだ。

 キンドルの日本上陸はまだ英語版のみであるが、日本語版の配信についてはまだまだ。これから協議していく段階だという。キンドルの黒船上陸が始まったら、打撃を受けるのは「印刷・製本業界」「出版取次業界」「書店」である。徐々にダメージを受けるであろう。「出版社」の配信事業もIT業界との提携になる。
 ますます、紙メディアのありかたを問うことになりそうだ。

 ここは「紙メディアの没落」と捉えず、電子書籍との連動をイメージしながら柔軟に考えていくことが重要である。

 これが、アメリカでブレイク中のキンドル。お手軽サイズです‥‥。

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 2010年1月の記事 Willeが制作・発信しているフリーペーパー。

2014-11-23

このフリーペーパー(チラシ型新聞)は、Willeのメインスタッフが提携している、兵庫県姫路市の韓国料理店のチラシ型新聞(フリーペーパー)の第1号(この夏発行)です。我らがスタッフがここの韓国料理店のネットショップ部門を運営、韓国料理の広報を通じてここのリアルショップとネットショップの宣伝を行っています。
このフリーペーパーはおもに街角に配布するスタイルよりも、どちらかというと各種イベント・交流会やサークルなどに配布すると宣伝効果があります。
自費出版に次ぐWilleのビジネスアイテムです。店舗を運営されている方の情宣活動やサークル、コミュニティの情報発信にうってつけです。ネット上のみならず、アナログ展開も必須の一品といえるでしょう。
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下の写真がで制作したフリーペーパー「韓国料理新聞」の第2号です。
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この秋からは、関西で有名な韓国系の祭典「ワンコリアフェスティバル」でも配布。おかげ様で、好評を得ました。僕やWilleの相方は、あちこちの韓国系の交流会やイベントでこの韓国料理新聞を配布しました。
ネット社会の現在、こういった情報提供は「ネット上」や「携帯上」の情報発信が主流になりつつあるが、リアルな交流会やイベントではフリーペーパーはまだまだ重要なポジションを占めています。
こんな世界的不況の現在、Willeはさまざまな店舗の宣伝にお役に立っています。アジア関連の店舗の情報発信ならWilleにお任せくださいませ。



今年1/10(日)の韓国ガイドライターのあんそらさんの出版記念パーティで配布したのがこのチラシです。 実は去年8月に姫路市の「言葉でつながっていこう会」主催のフェスタ「エンジョイ韓国語」でのチラシを配布 しましたが、こちらは「言葉でつながっていこう会」専用のチラシでした。相方と突貫工事状態で作成、なんとか 出来上がりました。
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あんそらさん出版記念パーティでは90枚以上配布しました(開始1時間以上前にその他の方のチラシ、グッズ等の折込の手伝いも含めて流れ作業で大忙しでした)。
そして、1/22(金)の出版ネッツの新年会・名刺交換会でも若干枚数を配布、このチラシもなんとか面目躍如でした。これからもこのアイテムも含め、ガンガン促進していきたいものですね。

 〜元出版流通業者の「本と周辺の話」① 「出版取次3位大阪屋、ついに楽天の傘下に」

2014-11-19

 週刊東洋経済2014年11月8日号に掲載された記事の紹介です。

 〜大阪屋ではこの10月28日に臨時株主総会が開かれた。楽天は出資比率が35.19%を拠出し、ついに筆頭株主となった。楽天は大阪屋の物流部門を分社化し、新たに「大阪屋ロジスティクス(OSS)」を設立する。ネット書店部門である楽天ブックスが自社の物流拠点であるRFC川西(兵庫県川西市)と連携し、Amazonに対抗できる体制作りに取り組んでいくという〜

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 楽天のことについてはご存知の人が多いと思うので、まずは私が長年サラリーマンとして過ごした出版取次の大阪屋と出版取次業界について語ってみたいと思います。

 関西を拠点に置く取次(卸)業者で、本社はこの4月まで大阪市西区(現在は東大阪市徳庵にある物流センターが本社)。90年代初頭に入社しましたが、当時から出版取次のシェアの70〜80%はトーハン(当時は東販と呼んでいた)・日販。この2大取次が独占しており、一応大阪屋は業界第3位です。その辺りは今も昔もほとんど状況は変わっておりません。

 私は大阪屋入社時、新規書店の企画・開業支援をする「開発企画部」というところに所属していました。ここでさまざまな書店を見てきました。
 この時期の書店業はいわゆる「郊外型店舗」が全盛で、郊外の幹線道路沿いに出店するのが主流でした。バブルで都心の賃料が高騰し、それを避けるかたちで他の外食店などとともに書店が出店されるという有様でした。大阪屋取引の書店でいえば、北大阪の田村書店や南大阪のパルネット、東大阪のヒバリヤ、兵庫県・播州地域のうかいやなどの地域チェーン店が幅を利かせる感じでした。

 90年頃、出版業界は書籍・雑誌の総売上が2兆円程度で、ちょうど躍進していたダイエーグループの市場規模と同じくらい。バブル崩壊後は出版業界は不況に強い業種と呼ばれていました。しかし戦後から続く右肩上がりの出版市場は96年をピークに、そして97年から現在に至るまでずっと下がりっぱなしです。いわゆる「出版不況」は18年も続いています。

 93〜95年頃、出版取次業界は屋台骨である倉庫・伝票起票・配送の物流部門が全面的に情報システム化していきます。大阪屋では95年12月、東大阪市徳庵に巨大物流センターの関西ブックシティ(KBC)が稼働します。大阪屋でもロジスティクスの概念が導入され、3K業種と呼ばれた仕事も近代的かつ効率的なものに変貌していきます。

 当時から大阪屋のメイン取引先であるジュンク堂が全国展開を始めたのが94〜99年頃でした。バブル崩壊で都心の物件の賃料が下がっていたこの時期に、全国規模で500〜1500坪程度のメガ書店を次々と出店、今や不動のナショナルチェーン店の地位を揺るがないものにしました。ちなみに大阪屋社内では「ジュンク堂を育てた大阪屋」なんて会話も飛び交いました。
同時期に阪急が書店業に進出。ブックファーストとして大阪屋と取引を開始、後に首都圏に出店攻勢をかけていきます。

 黒船のAmazonが上陸したのが2000年。この時日本ではトーハンとタッグを組んだネット書店「イー・ショッピングブックス」(現在のセブン&アイ→セブンネットS)がすでに始動しており、Amazonはライバルの日販に打診するも、当時は日販が経営危機。そして第3位の大阪屋にお鉢が回ってきたという状況でした。大阪屋とAmazonとの取引の実質稼働が2001年。ジュンク堂・ブックファーストの躍進に加え、安定企業「元気な大阪屋」と呼ばれ、世間では一定の評価を受けていたのである。

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 その大阪屋がついに楽天経済圏に入るそうです! 2013年6月には「楽天が大阪屋を買収する」という話が急上昇し、結局既存の株主である大手出版社(講談社、小学館、集英社など)が阻止した形となったが、今回の臨時株主総会ではAmazonの日本の出版業界の制覇を阻止するという利害が一致し、楽天が筆頭株主となったらしい。

 OSSを拠点にして今以上に楽天ブックスを効率アップさせ、さらには書店で楽天マートの商材を受け取りするなど、「楽天のコンビニ&書店化」を目論んでいるみたいです。おそらく電子書籍の楽天Koboを大阪屋と取引のある書店で店頭販売し、書店と楽天Koboをタイアップして共生を図るという狙いもあるのではないでしょうか?

‥‥大阪屋をはじめとした「元取次視点の出版流通の話」は今後もアップしていく予定です。

 2010年12月の記事 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店オープン!

2014-11-16


 この12/22にオープンした大阪梅田茶屋町の「丸善&ジュンク堂書店」にいって参りました!

 この書店は日本の大手書店「丸善」と「ジュンク堂書店」のコラボした形の店舗で、現在はともに大日本印刷の傘下にあります。
 大阪の表玄関、梅田界隈の茶屋町にある「チャスカ茶屋町」の地下1F~地上7Fまでを占め、売場総面積は6800平方㍍で、現在日本最大規模の書店として開業。

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 「ネット書店隆盛」、「電子書籍」という黒船という状況の中、大阪梅田に新たな大型店が出現。
 現在、梅田界隈のメガ書店、ナショナルブックストアは「紀伊国屋梅田店」、「ジュンク堂書店大阪本店」、「旭屋書店梅田店」、「ブックファースト梅田店」、「ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店」などがありますが、間違いなくこの「M&J梅田店」はこの地域の書店勢力図を塗るかえることでしょう!

 梅田に立ち寄る楽しみが又一つ増えました(^^♪反面、ますます町の書店が没落していくのは悲しいことですが‥‥。

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 関西の書店地図を大きく塗り替えようとしている「MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店」。広島店、渋谷店についで3店舗目です。

 このメガ書店の提携は「大日本印刷」の傘下にあることによって実現しましたが、今後の書店業界はどうなっていくのだろうか?
 流れとしては80年代半ばから郊外型書店の全盛期(書店&ビデオレンタル、CD販売などの複合型店舗)、そして90年代半ばからは都心に巨大書店が全国にオープン。ジュンク堂書店はまさにこの流れに乗りました。この時期からジュンク堂書店は全国的に出店ラッシュ。一気に大手書店へと成長。
 2000年代に入ると今度はAmazonという黒船が来襲、流れはネット書店へ‥‥。書店の主流はネット書店、メガ書店、大型郊外型店に集約されていく。

 今度は電子書籍の登場で、またまた出版・書店業界に激震が走っている。おそらく5年後には先述した書店のの主流のうちメガ書店、大型郊外型店も徐々に縮小していくのではないだろうか?

はてはて‥‥。

 B1がコミック、1Fが雑誌、新刊&話題書のレイアウト。2Fが文庫、新書、文芸書、そして文具。3Fが実用書、地図・旅行書、4Fがコンピューター書、ビジネス書、資格書、専門書(社会科学系)、5Fが芸術書、専門書(人文科学系)、6Fが洋書、医学書、理工書、7Fが学参書、語学書、児童書。

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‥‥と、圧倒的な品揃えになっています。しかしながら問題点はレジが1Fしか存在しない。レジ前は長蛇の列でレジにたどり着くまでおよそ5分はかかりました。それでも、しばらくはこの巨大書店に足を運ぶことになるでしょう!!



 2010年2月の記事 韓国の街角から「個人ビジネス編」

2014-11-12

~日本人の僕の長年の謎だった韓国中小零細・ベンチャービジネスなどの事情などが明確に説明された書籍の紹介です~

 韓国にハマってから8年弱‥‥。

 私は、当初韓国文化全般(特にK-POPや韓国映画・ドラマ、そして韓国料理など)を中心に情報収集していましたが、日本においては韓国経済・ビジネスに関する情報はサムソン、現代、LGなどの財閥関係以外の情報は殆ど無い状況といえます。

 しかし数ヶ月前近くの図書館で、初めてといえる財閥関係以外の韓国経済・ビジネスの本を発見しました。

「アジア市場のコンテキスト(東アジア編)/新評論」というタイトルの、東アジア(韓国・中国・香港・台湾)の小売業の動きをレポートした書籍です。韓国の小売業の変遷を調査した内容が記されています。日本の業者が百貨店、スーパー、コンビニなどの業種にいかに進出したかを述べ、データや数々の調査を元に韓国小売市場を論じています。

 韓国の商習慣はやはり韓国人直々に聞き込むしかないし、あとは限定されたメディアの情報から収集するしかない。僕にとってやはりこの本は貴重な1冊といえます。

 この本によると、韓国の個人ビジネス事情がある程度頷けます。

 韓国では日本とは違い「老舗」の店が少ない。日本では三越なんかは創業は江戸時代にさかのぼるし、商売人は事業の伝統と世襲をいかに守るかがテーマといえる。しかし、韓国では違う。むしろ事業を継続させない、子供に代継をさせないことを前提として開業する人が多いという。
 ――――それはなぜか?朝鮮王朝における支配階層「両班(ヤンパン)」の思想を引きずっている。それは哲学や文学の教養、すなわち「学業」に重きを置く社会が築かれ、額に汗をかく労働や商売は卑しいものとされてきた。商売は生活の手段であって、韓国社会では商工業者はステータスを得られないものだとされてきた。実はこの社会通念は今でも受け継がれている。

この点においても韓国の小売業者は流動的だといえよう。‥‥などなどつぶさに韓国中小零細ビジネスの本質が指摘されています。

 韓国で何年も前から流行のオークションビジネス。世界的なオークションサイト「e-Bay」の韓国版は「オークションコリア」という。AB研のスタッフが数年前に「BBクリーム」(流行前の話です)をオークションで販売。まずまずの売り上げを記録した。今までAB研のスタッフが韓国チングたちとオークションビジネスを展開してきたが、まず言えるのは韓国製品が日本で売れるのは「韓国食品」・「韓流モノ」・「コスメ」など限定されている。日本人にとってメイドイン・コリアはまだまだなのだ。逆に日本製のものは調査して、工夫して戦略的に展開すれば可能性は十分にあるといえましょう。先述の本にもそのことが書いてあります。


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 上の写真は韓国・大邱市在住のチング(友人)が経営するBBQチキンのFCチェーン店「フーララ」。韓国の外食店はゆったりとしたスペースを使って食事をするのが好きらしく、オープンテラスの外食店がひしめき合っています。しかし、寒い冬場ではオープンテラスは無理ですね。
 この写真には載っていないが、韓国には外食のバイク宅配業者が存在する。チングもバイク宅配業者を使ってBBQを送り届けているようです。日本では外食のバイク宅配はなぜかピザぐらいしか存在しません。
店舗内は木製の落ち着いた雰囲気を演出し、シートは来客者を疲れさせないため、柔軟なシートを使用しています。

‥‥早く日中ビジネスだけでなく、日韓ビジネスも確立していきたいものです。

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韓国滞在中に訪問した「韓国観光公社」の本部ビルの看板。韓国の観光案内ならここのインフォメーションセンターで大抵のことなら調べてくれます(もちろん日本語対応もOK)。


 2011年4月の記事より 「ホントはどうなの?韓国経済」

2014-11-12

~つい3年半前に書いたブログですが、現在韓国の勢いはどこへやら。「サムスン頼りの韓国経済」というのは的を得ているような気がします。「経済民主化」がいつまでも前進しない韓国。大げさかもしれませんが、韓国社会の膿が出てきている時期かもしれません~


 ここ1、2年「韓国経済の躍進」が騒がれています。サムスン、現代、LGなどの財閥系企業が世界各地で日本企業の躍進を阻止し、席捲している報道があちこちでされています。
 しかし、僕の実感としては韓国に訪れた際、韓国経済の盛況ぶりは全然感じられません。当ブログでも韓国経済についてアップしましたが、どうも恩恵をこうむっているのは財閥系企業の関係者だけのような気がします。財閥が一層繁栄して、その効果は一般国民に還元されていないみたいです。

 そのことについて詳細が記されている書籍が「サムスン栄えて不幸になる韓国経済」〈青春出版社/1500円・三橋貴明 著〉です。

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‥‥日本のマスコミは韓国経済の表面、または一部しか捉えていません。この書籍では私の予想していた通りの内容が描かれています。60年代後半から88年のソウル五輪までの韓国の高度経済成長の過程で当時の朴正煕大統領がとった政策は、短期間で高度経済成長を促すには「財閥を育成する」ことに決め、現在その歪みは韓国経済、社会の随所に現れています。
グローバル経済の中の日本を「まだまだ捨てたものじゃない」と思わせる一冊。日本経済にとっても反面教師の書籍といえましょう!

 で、この「サムスン栄えて不幸になる韓国経済」の中から意味深な記事を抜粋しました。現在の韓国の経済成長の恩恵を受けているのは、グローバルに展開する韓国財閥関係者と大手輸出業者あたりということです。実質賃金が上がらなく、国民の大部分は経済的に厳しいモノであるそうです。

【P125 第3章 ウォン安、寡占化が国民経済に与える大きな弊害 より】
「充満する雇用を生み出さない大企業への不満」
「企業のグローバル市場における競争を支援しても、国民経済はそれほど豊かにはならないのではないのか?」という厳しい現実に気がつき始めたようだ。しかし、韓国の場合はいまだに国民所得が2万ドル前後で、人口も4800万人規模にすぎない。サムスン電子のような巨大企業が国内市場で食べていくなど、間違いなく不可能である。韓国政府が輸出製造業への支援を停止し、国内経済に目を向けようにも、何しろ韓国の輸出依存度は4割を超えている。輸出企業の牽引力を削ぐようなことがあると、韓国経済全体が立ち行かなくなっていまう。現在の韓国は、グローバル化の中で格差が拡大している。韓国の最低賃金はわずか300円なのに、ガソリン1ℓ140円を超えている。これは日本より高い水準だ。
   (中   略)
輸出企業を支援しなければ、韓国経済が立ち行かなくなる。支援を続けても、韓国国民にとっては「実感なき経済成長」であり、政府への反感が高まってしまう。
   (中   略)
「第2四半期に韓国のGDP成長が7.2%だったというが、このうちざっと6%分は大企業や一部輸出企業だけが恩恵を受けた。庶民や中小企業はほとんど恩恵を受けず、依然として苦しいままだ」
   (中   略)
グローバルな競争の中で国民所得が極端に違う国々との争いを強いられ、さらに「韓国国民にも還元しろ」などといわれても、大手輸出企業側としても厳しいものがあるだろう。輸出依存度が極端に高い韓国の場合、大手輸出企業の落ち込みがそのまま経済の低迷に直結してしまう。韓国の現在の状況は、「グローバル化」の意味を改めて考えさせてくれる。

‥‥これが「グローバル化」の負の側面であろうか?乱暴な言い方だが、20年ほど前までは世界の富は日本とアメリカの寡占状態であって、現在は富が世界中に分配されているのであろうか?結局日本人はバブル期とその前後は「楽して利益増大、かつ日本国民に富が分配されている」状態だったのだろうか?

日本人にとって「グローバル化」時代はホントに厳しい時代だと思いますね~。



 2011年2月の記事より 姫路城ハングルガイドブック、完成!!

2014-11-04


 私の出版ビジネス部門の「Wille(ヴィレ)」においてパートナーが作成した「姫路城ハングルガイドブック」が完成、本日手元に到着しました! 実はこの企画、数年前からパートナーが着手。姫路の観光事業を盛り上げるため、そして韓国人観光客にアピールするため作られました。


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 配布および販売名義は播州最大の韓国語教室「言葉でつながっていこう会」です。サイズは文庫サイズをひとまわり縮小したポケットサイズ。ページ数は50P、版画は姫路在住の著名な版画家、岩田健三郎氏です。



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 国宝・姫路城のシンボルともいうべき天守閣(右手)。そしてハングルで説明が記されています。(スキャニング画像のため、折り目の影などお見苦しい部分はありますが‥‥)



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 そしてこのガイドブックの付録、姫路駅から姫路城までの飲食店ガイドです。こちらももちろんすべてハングル!!

 Wille(ヴィレ)の売りである「出版物の翻訳版」が全面に展開されており、面目躍如できました!!感激しております。



 2011年1月の記事 中国ネットビジネス・タオバオについての書籍あれこれ。

2014-11-04

 今年もまだまだ景気回復とはいかない日本経済。その一方で活況を呈する中国経済。そしてこのブログで何回か紹介した中国ネットモールの巨人「淘宝(タオバオ)」は中国ビジネス関係者の間では大きな注目を浴びています。この「タオバオ」は中国ネットショップ業界ではほぼ独占状態で、一つの地位を確立しつつあります。

 やはり日本人の一個人が「中国ビジネスをする!」といってもなかなかできないのが当たり前。しかし、「タオバオ」の存在がそれを打ち破ることに‥‥。タオバオで仕入れした商品をヤフオクで転売するのもひとつの方法であるし、日本の商品をタオバオで販売するのもベター。とにかく「JAPANESE-CHINESE」ドリームを体感できる可能性のあるが、タオバオなのであります。

 一年ほど前からベンチャー関係者から「中国にモノを売ればなんとかなる!」の声が多く、日本ではこの一年でこのタオバオに関する書籍も刊行されてきました。そのうちの何点かをご紹介いたします。



20110102_1944790                中国《タオバオ》ネット輸入・販売/ぱる出版  1500円(税別)

‥‥こちらはオークションやタオバオ代行の解説など分かりやすくした指南書。どちらかというと初心者にオススメ。



20110102_1944787                日本人が知らない中国ネットビジネス成功術/カナリア書房 1500円(税別)

‥‥この本はどちらかというと中国人の消費性向を交えた解説で、中国ネットビジネス全体の流れを掴むコツが分かりやすく解説。



20110102_1944788                   中国ネット通販成功の方法/総合法令  1500円(税別)

‥‥こちらは中国のネット事情・物流事情・決済などを体系的に記されており、綿密なデータとコストの金額まで掲載。中国ネットビジネスの教科書的存在。



20110102_1944789               50万円でインターネットから中国3億人富裕層と商売する方法/講談社 1500円(税別)

‥‥こちらは中国ネットビジネスの心得や手段を中心的に書かれており、こちらも悪くない内容。



~どれも甲乙つけがたい内容の書籍ですね。本気で在宅中国貿易を考えている方なら全部購入してあらゆる角度から検証することを勧めますね!


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